2015年9月11日

調剤薬局事務の資格の難易度は?

調剤薬局事務の資格にはいろいろなものが用意されていますが、どれも似たり寄ったりで違いを把握するのはとても大変です。

ただ調剤薬局事務の資格で共通して言えることは、どれも公的な資格ではなく民間の資格ということです。

公的なものではないので調剤薬局事務の仕事をするにあたって資格が必要ということはなく、資格がないとできないという業務もありません。

正直、さまざまな団体が同じような内容のものをちがう名前で提供しているだけで、内容はどれもさほど変わりありませんし、現場では資格の内容を把握している人はまずいません。どれを取得しようと一括りで「調剤薬局事務の資格」ということにしかなりません。

それを踏まえながら、調剤薬局事務の資格について現職の薬局事務員がまとめてみたいと思います。

調剤薬局事務の難易度


どの資格も難易度はとても簡単な方に分類されるます。なかには講座を受講するだけで取得できるものもあります。民間の資格なんてそんなものです。

のちほど資格ごとに一つづず説明していきます。

インターネットで調べてみると調剤薬局事務の資格だけでこんなに沢山の種類の資格がでてきました。
・調剤事務管理士
・調剤事務実務士
・調剤報酬請求事務専門士
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤報酬請求事務技能認定

どれも似たような名前なので違いが想像しづらいですよね。実は、薬局で働いている人からみても、これらの資格の違いは分からないし資格の存在自体知らないという場合がほとんどです。

薬局の関係者であったとしても“一括りにして調剤薬局事務”の資格という認識でしかありません。そして、なんだかわからないけど、資格をもっているならこの人は勉強意欲があり薬局の仕事について勉強してきたんだなという印象をうけます。

どの資格であっても取得することで薬局事務として必要な知識をすべて網羅されるので、現場としてはどの資格であっても違いはありません。

調剤薬局事務の難易度や勉強期間ですが、これをどう捉えるかは人それぞれだとおもうので私の主観で書きます。

働きながら取得する場合は、毎日1~2時間の勉強時間を確保できれば1ヶ月あれば未経験の完全素人であっても習得可能です。

1日中勉強ができる環境なら、要領のいい人で1週間、通常は2週間くらいで合格できると思います。

勉強範囲が"調剤"という限られた範囲だけなので、医療事務や介護事務に比べるて勉強する範囲がすごく狭いです。覚える量が少ないので、比較的短時間で取得が可能です。

世の中には数多の資格があるけど、その中でももっとも易しいレベルの試験だと思います。ちなみに、簿記3級を途中で挫折したわたしですが調剤薬局事務の資格は1ヶ月程度ですんなりと取得する事ができました。

簿記3級よりは易しいレベルだと思ってもらって間違いありません。登録販売者の試験も受けたけど、それに比べたら超簡単です。登録販売者の方が5倍難しいです。

試験範囲はどの資格もそれほどかわりありませんが、試験様式は資格によって様々です。テキストを持ち込で試験会場でうけるものや自宅のパソコンから受けられる試験や講座を受講しただけで認定を受けれるものなどあります。

いろんな資格を比べてみたい人は1回でまとめて資料請求できるサイトがあるので利用すると楽です。

わたしも利用した資料請求サイトです。ここだと複数の講座の資料請求をワンタッチで行うことが出来ます。
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もうとにかく資格の種類が多いし、講座の種類も多いからこういったサイトがあるのはすごく助かる。

それぞれの試験の違いとおすすめポイント


どれも五十歩百歩であんまりかわんないんだけど強いて言うのであればこれがおすすめポイントです。
・一番メジャーなのが調剤事務管理士
・難しいのにチャレンジしたいなら調剤報酬請求事務専門士1級
・独学でとりたければ調剤事務管理士調剤事務実務士
・安く取得したければ調剤事務管理士
・講座受講で難易度が低いのが調剤報酬請求事務技能認定

資格の取り方とか難易度や合格率について


ここからは各論に入ります。それぞれの資格の違いや特徴を詳しく説明していきます。

調剤事務管理士


これが一番有名な資格です。ユーキャンやソラストの講座は調剤事務管理士の取得を目指すものです。

調剤事務管理士は、調剤事務管理士認定試験に合格することで取得することできるので、受験資格はとくになく年齢制限もないのでだれでも受けることができます。

講座の受講が条件となっていないため独学で取得することもできるのが特徴です。

合格率は60%くらいです。

こちらは、独学で受講するひとが多いということも合って、合格率はちょっと低めなんだけど内容は難しい内容ではないから過去問でしっかり勉強さえすれば1ヶ月もあれば十分に合格可能だとおもいます。

合格率は60%ですが、実際の難易度は多くの資格の中でも一番やさしいレベルだと思ってください。

年に6回もあるから、もし実力が不十分だと感じたならその回は飛ばしてまた2ヶ月後に挑戦するといいです。ユーキャンを受講した人は特典として在宅受験も選択することができ自宅のパソコンでテキストを見ながら試験に挑むこともできます。

パソコンで取ろうが会場で試験を受けようが取得できる資格としても調剤事務管理士で同じものですね。

受験費用は税込みで5700円だから、なにもテキスト買わないで一発合格すれば最低料金5700円で取得可能です。ただ、テキストなしでは実質合格は不可能なので、独学でテキスト購入して受験するのであれば1万円程度で取得可能です。

ぶっちゃけると、一番メジャーなこれとっとけばいいと思う。この先はマイナー資格だから全然とばしてOK(笑)

資料請求するなら上記で紹介したサイトがまとめて紹介できて便利です。独学で受験も可能だけど、通信講座もそんなに高くないのでオススメです。
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調剤事務実務士


調剤事務実務士の資格は、医療福祉情報実務能力協会が主催する調剤情報実務能力認定試験に合格することで取得できます。

受験資格はとくになく年齢制限もないのでだれでも受験することができます。平均の合格率は6割くらいですが、これもしっかり勉強さえすれば1ヶ月で十分に合格可能です。

難易度はかなり易しいレベルですね。

資格の取得を推奨する対象は、各種保険取扱い薬局、各種保険取扱い調剤薬局、ドラッグストア、小売・サービス業に従事している方、従事しようと準備している方です。

在宅試験が基本だからテキスト見ながら自分のペースで試験に挑むことが出来ます。仕事をしながら受験しようと思う方にはオススメなのですが、受験料金は調剤事務管理士よりもちょっと高めの7700円です。

調剤報酬請求事務専門士


調剤報酬請求事務専門士は調剤報酬請求事務専門士検定協会が主催する調剤報酬請求事務専門士検定試験に合格することで取れます。

等級があって、受験料は1級:5800円、2級:4800円、3級:4800円、1・2級併願:10100円、2・3級併願:9100円ですね。

合格率は1級:15~20%、2級:45~55%だそうです。この1級はすごく難しいです。レセプトを完璧に作成できないと取得できません。

調剤薬局事務の資格の中で一番難しい資格にチャレンジしたいというチャレンジャーにはこの1級をおすすめします。

これは試験会場に受けに行くタイプなので、働きながら取得するには手間です。

医療保険調剤報酬事務士


医療保険学院が主催する試験です。試験会場で試験があるわけではなく在宅でパソコンで受験します。

受験資格が「医療保険学院が行う調剤報酬事務教育講座の中間テストに合格した者」だから講座を受講していない人は取得できない資格ですね。

医療保険学院が主催する団体の講座は36000円です。医療保険学院の講座専用の認定資格だと言えるでしょう。

調剤報酬請求事務技能認定


実施団体は一般財団法人日本医療教育財団です。

取得条件は「指定したカリキュラムを修了し、修了試験に合格した上で認定」なので、指定されたカリキュラムをこなす必要があります。

だから、独学で一発試験で合格なんてことはなく、コツコツと講座を受講しなくてはならない。

こちらの認定を受けられる講座として一番有名なものとしてはニチイなんかがあります。ちなみに44230円です。

財団法人日本医療教育財団に認定されているカリキュラムなので講座修了後に各自で認定申請を行うことで「調剤報酬請求事務認定資格」を取得することができます。

なぜか認定料が3000円別途発生するのが玉にキズです。調べてたら、認定料3000円ってのはこれで試験が受けられるわけではなくってカリキュラムをしっかり修了したことを認定するための認定料です。

やっぱり、独学でこの資格をとることはできません。独学で資格をとりたいのであれば上記の調剤事務管理士、調剤事務実務士、調剤報酬請求事務専門士なんかを目指すといいでしょう。

調剤薬局事務の試験日まとめ


・調剤事務管理士試験日程:年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)
・調剤事務実務士:年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)
・調剤報酬請求事務専門士試験日程:年1回
・医療保険調剤報酬事務士試験日程:毎月1回
・調剤報酬請求事務技能認定試験日程:年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)

まとめ


どれもさほど違いはありません。詳しい情報は資料請求してみるとわかりやすいです。
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現役調剤事務のリアルな1日の仕事


調剤薬局事務の仕事は働く薬局の規模によって仕事は大きくことなります。

薬局の事務員のメインの仕事と言えば処方箋を受け取ってそれをパソコンに入力することだと思うのですが、規模が大きくなるとそれだけではすまなくなります。

小さい規模の薬局であれば薬剤師が会計や処方箋受取を手伝ってくれますが、大きい規模だとそういった細かいことは事務員を専属で配置して行います。

とにかく給与が高い薬剤師には専門性の高い仕事に集中してもらいたいわけです。

うちの薬局のリアルな業務を紹介します。

事務員の役割分担は大きく分けて3つです。店内に配備する事務員の数は3人で、3つの仕事をそれぞれローテーションで回していきます。同じことをずっと続けるのってわりと苦痛で集中力が低下してます。その対策としてローテーションシステムです。工場のラインと同じです。単純作業は繰り返すとつかれるんです。

3つの役割分担


①処方箋の受取&会計

これを窓口業務とよんでいます。患者さんの数が多いと受け取るだけでも大変なので専属にスタッフを配置します。

受け取るときに「お薬手帳の有無」と「後発品の希望」をききとります。この受取スタッフがいないと、パソコン入力中に手をとめて処方箋を受取ることになりとても大変だし、薬剤師も投薬中に手をとめることになり過誤の原因になります。

応需する枚数が少ない場合は受取だけのスタッフはいらないのですが1日200枚を超えてくると配置したほうが業務がスムーズにまわります。

専属でスタッフを配置した場合は「レジ打ち」も事務員の仕事になります。窓口スタッフがいない場合は薬剤師がレジ打ちするのですが、窓口に1名せっかく配置しているのだから、ついでにレジ打ちもやります。

それでもスキマ時間がどうしても出てくるので、そういうときには領収証のハンコを押したり裏打ちをチェックしたりという内職系の仕事をします。

②処方箋入力

薬局事務員のもっともメインになる仕事と言えば処方箋入力です。処方箋の内容を一言一句もらさずに正確にPCへ入力します。

すると自動でお会計が計算されます。

この入力作業によって、患者の会計と調剤報酬明細書(レセプト)が作成されます。レセプトは社保・国保にオンラインで送ることによって報酬を請求することができます。

入力する内容は、保険番号、患者氏名・性別・生年月日、処方医氏名、処方元医療機関名、処方内容と多岐にわたります。これらをすべて入力することで、患者にわたす薬袋・薬情・お薬手帳シールが作成されるのです。

処方箋を受け取ってから薬が準備できるまでに時間かかる理由としては薬の準備だけでなく入力するのも時間がかかるからなんです。

③入力チェック業務

ホントに規模の多い薬局だけに存在するという入力チェック専門業務です。上記の入力業務に間違いがないかを探して訂正するためだけの業務です。

入力内容に間違いがないかどうかを探すのは本来であれば薬剤師の仕事です。たとえば、入力に間違いがあり1回1錠のところが、1回2錠になってしまっていたら大変です。説明書や薬袋がすべて1回2錠になってしまうので、患者さんが飲み間違えてしまうかもしれない。

たとえ渡した数があっていたとしても説明書の内容が違うならそれは立派な過誤になるんです。

この入力のチェックって意外と手間で、時間がかかります。薬剤師は入力だけでなく薬もチェックしなければならないので、薬剤師が薬をチェックしている間に同時並行して、他のPCで入力をチェックします。

とにかく、薬剤師には薬に関することに集中してもらいたいということで設けられたシステムですね。

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