2015年9月18日

生活保護の処方箋を受けた時の薬局の流れ


生活保護を受けている方は、医療費がかからない。

病院の診察代や治療代だけじゃなく、

薬局に来たら、薬も無料でお渡しすることになる。

だから、少しだけレセプト請求の仕方が異なってくる。

通常は、

国民皆保険制度といって、ほとんどの日本国民は保険証と保険番号を有しており、

この番号ごとに医療費の自己負担分以外の料金を請求する。

だけど、

生活保護の方は、保険証と保険証番号を有さないので、その代わりに、

公費番号欄に記載されている12(イチニー)からはじまる受給者番号にもとづいて請求することになる。

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薬局側の要件


まず生活保護の処方箋を受ける大前提として、

自信の薬局が生活保護法の指定医療機関でないとならない。

もし薬局が指定を取っていないのに処方箋を持ってきた場合は、

無料でお渡しできないので、自費で請求するほかなくなる。

生活保護法の指定医療機関になるのは簡単で、

担当の保健所に、申請書を提出するだけでいい。

東京都福祉保健局:生活保護法指定医療機関申請書

ほとんどの薬局は新規開局と同時に指定を取るので、

指定をとってない薬局はほとんどないからこれは問題ないだろう。

患者側の要件


生活保護の方は医療機関を受診する場合は、原則担当の福祉事務所でこれから受診する病院や薬局を告げて、

医療券・調剤券を発行してもらいそれをもって受診することになっている。

でも、

病院を受診する時は緊急であったり、夜間は福祉事務所がやっていないなどの理由もあり、

ほとんどの生活保護患者さんは医療券・調剤券をもってくることはない

①調剤券をもって薬局に来た場合
これは簡単である。

受給者番号も記載されているので調剤券をうけとって受給者番号を入力して無料でわたせばいい。

保険番号は入力しないで、12の番号で始まる公費単独でレセプト請求する。

余談だが、12から始まる公費番号は生活保護を意味しているので、生活保護医療のことを現場ではイチニーと呼んでいる。

②調剤券をもたずに薬局に来た場合
担当の福祉事務所に連絡して調剤券を発行してもらう。

福祉事務所は患者が受診しているのかどうか把握してないので、

それを伝える意味でも毎回連絡する。連絡は初回は電話で2回目以降はFAXで済ませることが多い。

本来であれば、調剤券の発行を待ってから薬を渡すべきなのだが、

時間がかかってしまうので、先に薬をわたして調剤券が郵送されるのを待つというケースがほとんどである。

受給番号は毎回変わる可能性があるので、毎回調剤券と照合する必要がある。

もし、

①の場合で調剤券をもってきたとしても、

調剤券は、福祉事務所が使える調剤薬局を指定してから発券するので、

自信の薬局名が記載されている調剤券でないと受け付けることはできない。

もし、間違って調剤を済ませてしまった場合は直ぐに福祉事務所に連絡しよう。
新しいものを発券してくれるかもしれない。

12処方箋は、原則ジェネリック医薬品でわたさなければならない


東京都福祉保健局:生活保護におけるジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用促進についてご協力のお願い

12処方箋は患者負担はない。

かわりに国がお金を出してくれているからだ。

国の医療費削減のためなるべく金額を安くしたいので、ジェネリック医薬品を推奨している。

自己負担がある人は少しでも会計を安くしたいがために、ジェネリックを選ぶんだけど、

会計がそもそもない人はそういったことには無頓着な人が多い。

だから、国の方針として12処方箋は原則ジェネリック医薬品使用を義務付けている。

ただ、

ジェネリックにしたくないという人もいるし、人権ってのがあって無視することはできない。

だから、どうしても先発品を希望する人には、先発品を希望する理由をアンケートで書いてもらう。

そのアンケートは規定のものが用意されていて、東京都なら東京都福祉保健局のHPからダウンロードできる。

記載してもらったアンケートは後日担当の福祉事務所に送付する。

アンケート拒否の場合も、その旨を福祉事務所に送付する。

生活保護の給付元に状況を伝えることで、給付元の方から指導してもらえるわけだ。

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